内面研削盤|研削盤・中古機械の販売・買取

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内面研削盤

穴の内面を研削する加工を内面研削といい、研削加工に使われる工作機械を内面研削盤といいます。内面研削の加工方式には、下図のように、2通りの方法があります。

 

内面研削の方式

 

図1(a)は工作物を回転させながら、砥石に回転と送りを与えて加工を行う工作物回転形方式です。 図1(b)は工作物を固定して、砥石に自転と公転の遊星運動を行わせながら、送りを与えて円筒内面を加工するプラネタリ形方式で、重量物や形の複雑な工作物の内面の加工に適しています

工作物回転形方式プラネタリ方式

一般に、内面研削では、砥石直径が小さく、砥石軸は細く長くなるので、主軸の剛性を高くする工夫や、軸の回転精度を高め、高速で回転させ砥石の速度を大きくする工夫がなされている。
内面研削においても、加工方式として、円筒研削盤と同様に、工作物と砥石の動きにより、トラバース研削とプランジ研削とがあります。特にトラバース研削の場合、左右往復運動に主眼をおいて見た場合、内面研削盤の構成として、主軸台移動型と、砥石型移動型があります。

内面研削盤の運動

内面研削盤の砥石軸は高速回転するので、精度の良い軸受けと釣り合いのよく取れた軸やプーリーが必要です。70000~80000rpmくらいまでの軸は、ベルトによって駆動されます。ベルトには、絹あるいは化学繊維で織った継ぎ目のないものが用いられます。ベルト車(プーリー)の表面には、ベルトがすべる原因となる空気膜を除くために、数本のみぞがつけてあります。100000rpmくらいより高速回転をする砥石軸は高周波電動機や空気タービンによって駆動されます。 工作物の端面を研削するために、端面研削装置(face grinding device)をそなえたものがあります。図2は、端面研削装置を示したものです。

端面研削装置
 

内面研削機の中でも工作物をチャッキングせず、外周をシューやロールでささえて内面研削を行う心なし内面研削盤もあります。この詳細については、芯無研削盤を参照ください。
工作物回転型の内面研削盤は、従来横型が一般的でしたが、近年対象工作用の大口径薄型に対応し、大型の立型内面研削盤が各メーカーより続々と発売されております。

立型内面研削盤

 
 

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