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平面研削盤
平面研削盤は工作物の平面を研削する研削盤です。工作物の運動と砥石の当て方によって下図の様な様々な研削方法があります。
構造的に ・砥石軸の向きにより・・・・・・・・・・・・・●立軸型 ●横軸型 ●可変型 ●複合型
・テーブル形状と運動形状により・・・・●角テーブル往復型 ●丸テーブル回転型
※ここでは軸向きとテーブル形状との組み合わで代表的な下記4機種について述べます。
横軸角テーブル型(平面研削盤・成型研削盤・門型研削盤)
本タイプは往復運動する角テーブルと、テーブル上面に平行な砥石軸を持っています。
一般的に『平研』『平面研削盤』というとこのタイプを言います。この中でも特に金型部品等を複雑形状加工する為に用いられる平研を特に成型研削盤と呼んでいます。
構造的に砥石軸支持柱はコラム(角柱)型が殆どですが、この支持部が門型構造の物を門型研削盤と呼びます。
殆どが大型機で工作機械ベースの加工等に用いられます。又このタイプは砥石軸の取付スペースも広く取れる為可変型複合型のタイプも多く見受けられます。この代表選手が案内面研削盤と呼ばれます。
立軸丸テーブル型(ロータリー・テーブル移動型ロータリー・横型研削盤・1パス機)
テーブル固定型とテーブル移動型
本タイプは回転する円テーブルとテーブル面に垂直な砥石軸を持っています。『ロータリー』と言うとこのタイプを指します。量産性に優れてますが、カップ状砥石の端面で研削する為、研削目が円弧状のクロスハッチ状になり平研より粗さも荒く、対象物に制約を受ける面があります。大物加工物の面脱着の簡易化を計る為、円テーブルを砥石軸の下から完全に逃がす為テーブルが左右にスライドするテーブル移動式もあります。
横軸研削盤
又この構成をそのまま横に寝かせた形で硬脆材の高精度効率加工に用いられる横型研削盤と呼ばれるタイプもあります。
1パス機
ロータリー研削盤は通常テーブル満載ワークをある一定時間をかけて、一度に加工するバッチ処理型ですが、加工物を1個づつ投入し砥石軸の下を1度通過する事で、所定寸法仕上げ、ライン的に処理できる1パス型と呼ばれる機械もあります。
外観は全くのロータリー研削盤ですが、マグネットチャックのセパレターが、放射状に走り、分割チャックとなっており、テーブル回転数が最大でも3rpm前後とおそいのが特徴です。
横軸丸テーブル回転型(横軸ロータリー)
横軸丸テーブル型平面研削盤は回転する円テーブルとテーブル上面に平行な砥石軸を持っています。
一般的に『横軸ロータリー』と呼びます。立軸ロータリーに比べますと生産性は劣りますが、平面研削盤に比べますと2~3倍の生産性を有し、精度、量産加工に適してます。丸型、正方型ワークの精度加工に用いられます。
立軸角テーブル往復型
立軸角テーブル往復平面研削盤は往復運動する角テーブルとテーブル上面に対して垂直な砥石軸を有し、カップ型の砥石にて、長尺ワークの能率加工を目的に使用されます。例えば、裁断刃物、リニアガイドレール等です。ロータリー型の長尺物に不向きという弱点を補う機械です。